この春、京阪中之島線の起点となる天満橋駅北側に「八軒家浜」船着場が開港します。これにあわせ、天満橋駅構内の商業施設「パナンテ京阪天満橋」もリニューアル・オープン。今日は、開港直前で賑わうこの界隈を訪れてみました。
「八軒家浜」。その名前の由来は、古くから京都・伏見と大阪を結ぶ三十石船の発着場で、江戸時代に八軒の船宿があったからと言われています。また、京都から船に乗り、「八軒家浜」を経由して熊野詣でをしたことから、熊野街道への起点としても知られています。
天満橋駅の北側に開港する「八軒家浜」船着場は、そのような地理的・歴史的背景を活かし、水都・大阪のシンボルとなる景観と賑わいを持つ水陸交通ターミナルとして整備されました。京阪天満橋駅の改札と直結するエントランスもオープンし、まさに“改札を出たら船着場”という表現がピッタリです。
天満橋から眺めた「八軒家浜」は大川沿いにまっすぐ伸び、周囲の風景と美しく調和していました。船着場はほぼ完成し、あとは3月29日の開港式を待つばかりといった雰囲気。3隻分の観光船が着岸できる船着場には、大阪城や道頓堀など大阪中心部のリバークルージングが楽しめる船が寄港します。
またその周辺に、大川を間近に望むことができる遊歩道も整備。昼間はのんびり川辺を散策できる憩いの場として、美しくライトアップされる夜はロマンティックな水辺スポットとして、訪れる人々を癒してくれそうです。
またその周辺に、大川を間近に望むことができる遊歩道も整備。昼間はのんびり川辺を散策できる憩いの場として、美しくライトアップされる夜はロマンティックな水辺スポットとして、訪れる人々を癒してくれそうです。
次は、3月21日にリニューアル・オープンしたばかりの駅ナカ商業施設「パナンテ京阪天満橋」へ。駅改札からスグの利便性に優れ、リバーウォークのお供にピッタリのテイクアウト・ショップから川を眺めながら寛げるカフェまで、全18店舗が立ち並びます。中でも、大川沿いに大きな窓がとられた「RIVER CAFE」(オペレーションファクトリーの直営店)とマクドナルドは、桜が咲くこれからの季節、絶好のお花見カフェとなりそうです。それから見逃せないのが、「SWEETS BOX 天満橋店」。ここは、全国各地の人気スイーツ店が期間限定で出店するスペースで、私が訪れたときは、堂島・アンブラッセが出店していました。有名店のスイーツが週替わりで気軽に買えるなんて、甘いもの好きにはたまりませんね。
水上交通の要所として栄え、キタやミナミとは違う独特の文化や歴史が息づく天満橋界隈。今回竣工した「八軒家浜」は第1期の部分となり、来年度の完成を目指す第2期では、キャッスルホテルから天神橋にかけて約300mが順次整備されていくそうです。人々が集い憩う空間として、新たに生まれ変わった水都の新名所は、まだまだ進化し続けます。
(※2008年3月に取材・掲載した記事です。)
住所
大阪市中央区天満橋京町1-1
TEL
06-6941-1562