気になるお店
中之島ワーカーの、おなかと心を満たす場所
「CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMA」
レストラン・飲食店
2022.12.19 Mon
「職域食堂」って、ご存じでしょうか? 複数の企業がテナントとして入るオフィスビルが、テナント向けに設けたレストランのことをいいます。一つの企業の専用であれば「社員食堂」ですが、複数の企業のためのものなので「職域食堂」と呼ばれます。
今日はそんな「職域食堂」のひとつ、肥後橋にある中之島三井ビルディング4階の「CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMA」に取材にやってきました。ここは一般の「職域食堂」とは全くちがう、新コンセプトのお店。運営のキーマンである木野武尊(きの たける)シニアマネージャーにお話を伺ってきました。
(写真★は、CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMAさまご提供)


木野武尊シニアマネージャー。
多彩なメニューやイベントを企画する、このお店のキーマン。
■「食」だけでない、多彩に使えるユーティリティスペース
ー 非常にユニークな「職域食堂」だと思います。店名もユニークですが、意味は?
「ここは中之島三井ビルディングで働く方が、思い思いに食べたり寛いだりできる時を過ごせるスペースとして企画しました。『CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMA』は関西弁で『食べながら』という意味です。それにフランス語で『料理』を意味する『CUISINE』と日本語の『もっと』を組み合わせたものです。『食べながらコミュニケーションしましょう』というのが、当初からの想いです」
ー 「職域食堂」というか、社員食堂とはずいぶん、イメージが異なりますね。
「単に『食堂』であるだけでなく、このビルで働く方々が多彩なオン・オフタイムを過ごせるように設けた場所なのです。コンセプトは『人と人が交わる施設』。そこから、全体的なイメージは豪華客船を模しています。ここのロゴマークは船の舵を表していますが、人と人が手をつないで円になっている様子も表しています」

CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMAのロゴマーク。船の舵と、人が手をつないでいる形をデザイン化したもの。お店のコンセプトが端的に表現されている。★
ー 奥の方には、図書館のように本も並べられていますが…
「食を通した新しいスタイルのワークスペースという位置づけです。だから食べるだけでなく、ミーティングやちょっとした気分転換もできるよう、大手書店さんとコラボし、常時、2,000冊ほどの本を置いています。ちなみに書架の前はイベント時、ステージとしても活用できます」
ー 多彩な使い方ができるスペースですね。
「そうです。しかしいろいろな使い方ができるということを、なかなか文字だけで表現できないと思ったので、コンシェルジュさんを置くことにしました。イベントや会議室の予約、ワーカー同士の連携のお手伝いなどをさせていただいています」

店内奥にあるライブラリー。テーブル席で読んだり、ステージに腰かけて読んだり、豊富な書籍が自由に楽しめる。

入口でやさしく微笑みかけるコンシェルジュ。船になぞらえられる「CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMA」の、いわば水先案内人。
ー 「職域食堂」ということは、このビルで働いている人しか、利用できないのでしょうか?
「基本的には、テナント企業の従業員向け施設です。しかしランチの場合、実際はビルの外からのお客様も2割程度いらっしゃっていると思います」
※ランチ、ディナー共に一般のお客様にもご利用頂けます。
■「職域食堂」というイメージを覆す、細部まで行きわたった高品質感
ー 「食」を提供するスペースとしては、どのようなこだわりをお持ちですか?
「最も取り組んでいるのは、メニューの更新頻度ですね。毎日、来てくださるお客さまもいるので、日替わりメニューは毎日2種、パスタランチなども1週間単位で変えるようにしています」

日替わりランチの一例。これ以外にもパスタやグリル、オリジナルのカレーなどメニューも豊富で、毎日来ても飽きることはない。★
ー 「職域食堂」として考えると、連日、食べにくることもあると思いますし、メニューの更新はありがたいですね。
「私どもは、メニューやレシピを固定することなく、その時々で、このビルのお客さまの嗜好に合ったものを選び、さらにブラッシュアップしていくことを繰り返しています。ここでは「職域食堂」では珍しい『点心』をご提供しています。またグリルがあるので、ステーキなどもお出しできます。「職域食堂」として大量調理しながら、いかにレストランのクオリティに近づけていくか、日々トライしています」

「職域食堂」としての機能を果たすため、価格が非常にお手頃なのも魅力。

コーナーの看板も、イラスト付きのオシャレなもの。細部にまでセンスの良さが光る。
ー メニューはもちろん、店内の雰囲気も「職域食堂」を超えていますね。
「やはり皆さん『学食』に近いイメージがあると思います。まず来ていただくことで、新しい「職域食堂」のイメージを持っていただきたいと思っています」

テーブル席は、レイアウト自由。最大200人程度の大きな宴会にも対応している。天井が木のルーバーになっており、圧迫感がなくついつい長居してしまいそう。ちなみにテーブルは特注品で、使いやすさにこだわったものだという。
ー 具体的なお取り組みとしては、どのようなものがありますか?
「食器やカトラリーにはこだわりましたね。全部で2,000種類ぐらいの実物を見て触った中から選びました。日光や照明に当てて照り返しを確認したり、お箸でコツコツとつついて不快な音がしないか確かめたり、水をかけて乾いた時の水跡の残り具合を調べたり、いろいろやりましたよ(笑)」
ー 今、特におすすめのメニューはありますか?
「ディナーに力を入れようと思っています。ディナーでは、アラカルト料理やパーティー向けコース料理などをご用意しています」

グリルも備え付けられているので、目の前でステーキを焼いてもらえる。仕事で疲れた後に、ステーキでパワーを付けるのもいいのでは?★
■パーティープランも充実。夜のシーンを盛り上げたい。
ー これからは、宴会の季節ですね。今年は開催できたらいいですね。
「はい、こういう状況ですが期待したいですね。パーティープランは2種類ご用意しております。3,600円(税込)のプランは、パスタやスパイシーグリルチキンなど5品がお楽しみいただけます。90分の飲み放題もセットになっています」
ー 飲み放題付きで!? ビックリですね! もうひとつのプランは?
「4,500円(税込)のプランはお料理が8品で、メインのお魚料理が鮪、お肉料理はイベリコ豚。デザートも付いたコースとなっていて、かなりリッチな内容です。もちろん90分の飲み放題です。他にもビュッフェスタイルやセミナー形式など、ご利用方法のアレンジも承っております。お気軽にご相談ください」

4,500円(税込)のプラン。全8品、彩りよくオシャレなお料理に食欲がそそられる。★
ー これから「CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMA」をどのようなお店にしていきたいとお考えでしょうか?
「日々進化。それはもちろんですが、もう少し夜のシーンを盛り上げていきたいです。今は19時半がラストオーダーですが、ご予約の方につきましては21時まで対応しています。ちょっとフラッと立ち寄っていただく、小さな集まり、大きな集まり、どんなものでも対応できますので、もっともっと気軽に便利にお使いいただきたいですね」

お酒類も提供しているバーカウンター。仕事終わりの一杯にも使える、幅広い用途に対応したお店。
ー 最後に、木野マネージャーにとって、中之島というのはどのような場所でしょうか。
「私は以前、このエリアに住んでいました。いい所ですよね。このお店から北に出ても南に出ても、川があります。川沿いの、とても気持ちのいい道を歩ける素晴らしい環境だと思います。船をコンセプトにした当店にもぴったりですね。近隣にはよいショップやレストランも多くあり、文化施設も充実しています。お散歩などで、中之島の素晴らしさを満喫いただきましたらと思います」

CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMAのTシャツを着た木野マネージャー。その手腕で、CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMAをますます素晴らしいお店にしてくださるだろう。
<取材レポート>
ゆっくりくつろげる空間。それでありながら価格が抑えられたメニューの数々…。いわゆる「社食」のイメージをはるかに超えた素晴らしいスペースで、とても驚きました。CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMAがあることで、中之島三井ビルディングの魅力もぐんとアップするに違いありません。ランチタイムが終わるとアイドリングタイムで休憩になるお店が多い中、朝から夜まで何か食べられるのもいいですね。
CUIMOTTE(クイモッテ)NAKANOSHIMA
住所 | 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島3-3-3 中之島三井ビルディング4F |
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電話 | 06-6147-3412(平日11:00~19:30) |
営業時間 | 11:00~19:30(ランチ11:30~15:00) ※ランチ、ディナー共に一般のお客様にもご利用頂けます。 |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
アクセス | ○京阪中之島線 渡辺橋駅下車 徒歩1分 ○地下鉄四つ橋線 肥後橋駅下車 徒歩5分 |