その国内最大規模となるお店が、フェスティバルプラザに登場しました。2024年4月20日のオープン時には早朝6時から約100名のお客さまが並ぶなど、早くも人気店となっています。その魅力をお伝えするべく、広報担当者さまと店長さまにお話しを伺ってきました。
■約100席の大規模店。ゆったり落ち着ける雰囲気が大きな魅力に
-THE CITY BAKERYはニューヨーク生まれとお聞きしていますが、創業の経緯などをお教えいただけますでしょうか。
「THE CITY BAKERYは1990年、テレビ局のプロデューサーだったモーリー・ルービンがパン作りの魅力に取りつかれ、自身の理想のベーカリーを追求するためにマンハッタンで開業しました。特に斬新な発想の『プレッツェルクロワッサン』と、寒い冬の『ホットチョコレート』が評判となり、ニューヨークという土地に根差した『街のベーカリー=CITY BAKERY』として人気を集めました」
-THE CITY BAKERYは、2013年に日本初上陸されたのですね。
「梅田のTHE CITY BAKERYグランフロント大阪が日本一号店となります。
日本で出店する際に日本のパン職人、カフェスタッフがニューヨークに赴き、現地の職人からパンやドリンク作りを教わりながら、NYの味の再現に取り組みました。そこで学んだ味と製法、ユニークな発想から生まれる個性豊かなペイストリーの数々は日本でも受け継がれ、今もなお進化しています」
-ニューヨーク伝来の味と技術というわけですね。
「ただ日本では水や小麦粉、酵母などの食材、湿度など環境が異なるため試行錯誤はありました。ニューヨーカーに愛されたTHE CITY BAKERYでは、創業者の『街のベーカリー』を理想とした考え方が、パンや料理、デザイン、サービスとお店の細部に息づいていました。そして、そのものづくりに対する姿勢は、日本の取り組みの中で今もなお受け継がれています。例えば、地場の小麦粉や野菜など地域になじみのある素材を使いながら、ひとひねり加えたメニューや地域限定商品をご提案しています」
-2024年4月20日、ついに中之島に出店されました。
「当店が展開しているベーカリー、カフェ、レストラン全ての業態をあわせ国内36店舗目として、中之島フェスティバルタワー・ウエスト1階に出店させていただきました。大阪府内ではグランフロント大阪うめきた広場、グランフロント大阪南館、茶屋町あるこ、高槻城公園に続き5店舗目となります。
2024年11月には38店舗目として、東京の京橋に『THE CITY BAKERY 京橋トダビルディング』をオープン。2025年春には広島にも出店を予定しています」
(店舗数は2024年12月現在)
-大阪5店舗目として、中之島に出店された理由は?
「THE CITY BAKERY中之島フェスティバルプラザは、店内の席数が約100席と国内最大規模の空間となります。フェスティバルホールや美術館を訪れる方、ワーカーや観光のお客さまで賑わう街ということもあり、よいご縁を頂戴しフェスティバルプラザに出店させていただいた次第です」
-それぞれのお店によって、何か異なるところはありますか。
「THE CITY BAKERYは、その街に住む人、訪れる人に愛され、地域に根差した店づくりを目指しており、そのため出店する街によってデザインやコンセプトが変わります。店ごとの個性があるのもTHE CITY BAKERYの特徴で、いろいろな店舗を回って、その店独自の商品を楽しんでくださるお客さまもいらっしゃいます」
-店ごとにどのような違いがあるのか、もう少し詳しくお教えいただけますか。
「たとえば都心部のワーカーが多い店舗では、サンドイッチなど手早くお召しあがりいただける商品が人気です。それに対し住宅地にある店舗やご高齢のお客さまもいらっしゃる店舗では、食事パンや柔らかいパンを多く販売するなど、地域の方々の生活に寄り添う店舗づくりを心掛けています。また、若い方が集まる場所は明るい店内に、中之島のようなエリアではより落ち着いた空間にと、店づくりも異なります」
-中之島店は、他の店に比べてどんな点が特色でしょうか。
「やはり最大規模の店であるという点です。100席近くありながらも、ゆったりした気分でお過ごしいただけるように心がけています。内装は黒を基調にして、落ち着いた雰囲気になるよう演出しています。
また店内にデリ工房、ケーキ工房がありますので、作りたてのメニューをお楽しみいただけるのも中之島フェスティバルプラザ店の特徴です」
-たしかに席数が多い割には、ゆったりとくつろげる雰囲気です。
「天井の高さが、このゆったりとした雰囲気を醸し出している理由ではないかと思います。ソファ席やテラス席もあるので、いろいろなシチュエーションでお楽しみいただけます」
■プレッツェルクロワッサンのサンドは、味もボリュームも、どれも満点!
-それではいよいよ、自慢のメニューをご紹介いただきたいと思います。「プレッツェルクロワッサン」はTHE CITY BAKERYの代名詞ともいえますが、その魅力は?
「プレッツェルとクロワッサンの魅力を掛け合わせたもので、外側はサクサク、中はモチモチとした食感がお楽しみいただけます。甘みのある生地にゴマの香ばしさと岩塩の塩味が相まって、何ともいえぬ『甘塩っぱさ』になっています。このプレッツェルクロワッサンを使ったサンドイッチもありますので、ぜひお試しいただけましたら!」
-それでは人気の高いプレッツェルクロワッサンのサンドイッチを、いくつかご紹介ください。
<クロワッサンサンド バジルチキン>
「こちらはオリジナルのバジルソースで和えた柔らかな蒸し鶏に、グリーンリーフ、スライストマトを合わせたサンドイッチです。女性の方には少し大きいように思えますが、ヘルシーで『一度食べたら、やみつきになった』とリピートされる方も多いですよ」
<クロワッサンサンド BLT>
「こちらは、いわゆるBLTサンド。厚切りのベーコンをまるっと一枚、トマトとグリーンリーフを一緒に挟み込んだ大胆でボリューミーなサンドイッチです。ベーコンの旨みとフレッシュな野菜が相性抜群のアメリカンな一品です」
<ファラフェルピタサンド>
「『ファラフェルピタサンド』は、ひよこ豆をペースト状にして作ったコロッケを挟み込んだサンドイッチです。中近東をイメージする味を目指していますが、自家製ヨーグルトソースの中に、隠し味として日本の『ゆかり』を加えています。肉を使っておらず、女性のお客さまに人気のメニューです」
<CBバーガー>
「ベーカーが全粒粉で作ったバンズに、豚肉と牛肉にさまざまなスパイスを調合した手ごねの自家製パテを使っています。分厚く切ったトマト、オニオンも魅力のベーシックなハンバーガーで、とても満足感の高い一品です」
-どれもボリューミーで「食べられるかな」と思いましたが、ペロリといただけてしまいました!
「中之島の地域柄、外国のお客さまが朝食を食べにいらっしゃることも多いのですが、みなさま満足してお帰りになります。商品の材料はできるだけ無添加のものを使うようにしており、ボリュームだけでなくクオリティにも自信を持って提供しています」
-時間帯によっていただけるメニューが限られている飲食店もありますが、THE CITY BAKERYではいかがでしょうか。
「商品によっては、ご提供できる時間が決まっているものもありますが、午後3時、4時という遅めのランチ、夜はお酒と合わせてもお召しあがりいただけるメニューを用意しています。もちろんパンやサンドイッチだけでなく、クッキーやケーキなども提供していますので、さまざまなシーンでぜひ一度、お越しいただけたらと思います」
■他のお店と「競争」ではなく「共存」し、中之島を盛り上げていけたら
-企画中の新しいメニューなど、差しさわりのない範囲でお教えいただけないでしょうか。
「いつ来てもお楽しみいただけるよう、定番商品のほか季節ごとの商品やドリンクも充実しています。2025年は、例年同様2月に『HOT CHOCOLATE FESTIVAL』を予定しています。この時期にしか味わえない4種類のホットチョコレートがお楽しみいただけます。この他にもシーズンごとにさまざまな商品を考えておりますので、どうぞお楽しみに!」
-中之島という地域については、どのような印象をお持ちでしょうか。
「とても洗練された、おしゃれな街だと感じます。あまりあくせくしておらず、ゆとりの感じられる地域ではないでしょうか。当店は立地上、フェスティバルホールや美術館を訪れるお客さまも多いです。みなさま、オフの時間を楽しむためにいらっしゃっているので、それがこの地域独特の『ゆとり』を生み出しているのかもしれません」
-店内も、とてもゆとりのある造りですし、本当にゆったりとドリンクやフードがいただけますね。
「中之島フェスティバルプラザ店は、THE CITY BAKERYの中でも最大規模の店舗です。多くのお客さまにお越しいただいてもなお、ゆったりと過ごしていただけます!また、中之島にはステキなカフェや飲食店がたくさんあります。近隣のお店の皆さまとは『共存』しながら中之島という地域を盛り上げ、お客さまに愛される店に成長していければと思います」
-最後に、この記事をお読みの方に、何かメッセージを頂戴できますでしょうか。
「THE CITY BAKERY中之島フェスティバルプラザでは、作りたてのサンドイッチやケーキをバリスタが淹れるコーヒーと共に、思い思いにゆったりと落ち着いた時間をお過ごしいただけます。100席を誇る大空間にぜひ一度、足をお運びください」
(トップの写真および★はTHE CITY BAKERY提供)
THE CITY BAKERY名物ともいえるプレッツェルクロワッサンは、実は今回の取材で初めていただきましたが、食感と味に魅了されました。本文中にも書いた通り、とてもボリューミーで食べきれるか心配でしたが、美味しくてアッという間に完食してしまいました。
まだ食べたことがないという方は、一度、食べてみてはいかがでしょうか。おすすめです。
THE CITY BAKERY中之島フェスティバルプラザ | |
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住所 | 〒530-0005 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F |
TEL | 06-6484-8853 |
営業時間 |
●平日7:30~20:00 ●土日祝8:00~20:00 |
定休日 | なし |
アクセス |
○京阪中之島線 渡辺橋駅下車 徒歩約5分 ○大阪メトロ四ツ橋線 肥後橋駅下車 徒歩約2分 |
URL |
citybakery_nakanoshima(Instagram) https://thecitybakery.jp/shop/nakanoshima |