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■中之島で学ぶ!知る!
平成22年8

中之島で学ぶ!知る!

江戸時代に懐徳堂や適塾が作られ、古くから学びの地だった中之島界隈。その精神は現在も受け継がれ、中之島エリア各地で開放的な学びの場が開かれています。今回は各スポットで実施されるプログラムに参加して、その雰囲気を味わってみたいと思います。
地図
【 21世紀の懐徳堂。淀屋橋odona「アイ・スポット」 】
プログラム参加の前に、淀屋橋odonaへ。旧大阪市立愛日(あいじつ)小学校跡地に建つ淀屋橋odona。その2階にある「i-spot(アイ・スポット)」は大阪市のまちづくりに関する情報発信スペースです。

壁面には懐徳堂や適塾の資料も展示されています。懐徳堂は大坂の町人によって1724(享保9)年に創設された学問所。塾生は武士から庶民まで幅広く、遅刻や早退も自由だったそうです。一方、1838(天保9)年に登場した適塾は、緒方洪庵が開いた蘭学塾。談論風発の気風は幕末の潮流の中で福澤諭吉をはじめとした多くの人材を輩出しました。この懐徳堂と適塾が、現在の大阪大学の源流となっています。

実はアイ・スポットも学び空間のひとつ。懐徳堂で尊重された“学び合いの精神”を受け継ぎ、「大阪大学21世紀懐徳堂i-spot講座」という無料講座が行われています。今回は残念ながらスケジュールが合いませんでしたが、いつか参加してみたいなぁ!

アイ・スポット
アイ・スポット

【 なにわ橋駅の地下「アートエリアB1」でラボカフェに参加! 】
なにわ橋駅
アートエリアB1
日も暮れてきたところで、京阪中之島線なにわ橋駅の地下1階コンコースにある「アートエリアB1」へ向かいました。
アートエリアB1では「ラボカフェ」という無料プログラムが毎月5〜6本、さまざまなテーマで実施されています。本物のカフェのような照明やソファが配されているせいか、通りがかりの人が何だろう?と気軽にのぞき込めるようなリラックスした雰囲気ですね!

「ラボカフェ」は大阪大学が社会のさまざまな組織とコラボレーションしながら、テーマに応じた研究・開発を繰り広げるプロデュース事業。そのプログラムの一つであるオルタナティブカフェは、日々の暮らしを主に文化の視点から見直し、人間の豊かさとは何かを考える公開型ミーティングです。目指すのは大学に属する“専門家”とそこに集う“非専門家”が所属や立場を越えて対話ができるスペース。参加者は自由に意見を交わし、好きなときに入退場できます。ここでも懐徳堂のスピリッツが活かされているようです。

カフェは19:00スタート。この日は「労働と芸術のための時間」をテーマに櫻田和也さんをゲストに迎え、マルクスの「資本にかんする章」の読み解きが始まりました。開始時の参加者は約20名でしたが時間が進むにつれて増え、最終的には30名近くになっていました。正直なところ私には少々難しいテーマでしたが、スタッフの話によると、今回のような哲学・経済の視点のものから裁縫など実践型のものまで硬柔織り交ぜた幅広いテーマが企画されているそうです。
アートエリアB1

夜のなにわ橋駅
オルタナティブカフェのテーマに共通するのは、知識や教養というよりも、こんな考え方もあるよ、と新しい道筋を示した提案や問いかけ。それこそが“オルタナティブ(既存の物に替わる新しい物)”の由来なんですよね。

カフェが終了したのは21:00。地上に出ると、辺りはすっかり暗くなっていました。こんな場所で行われるラボカフェって、つくづく面白いなぁと思います。


【 中之島図書館で、能を舞う?!「能楽講座」 】
大阪府立中之島図書館 能楽講座のようす

翌日の夕方は、大阪府立中之島図書館で「能楽講座」に参加しました。大阪郷土資料を保管する中之島図書館。その中には貴重な能楽資料もあり、図書館のスタッフは、それを多くの人に伝え、図書館の新たな楽しみ方を紹介したいという思いがありました。そんなとき、能の普及を目指していたシテ方宝生流能楽師の石黒実都さんと出会い、今回の企画へとつながったそうです。

能楽講座のようす
いつもの「能楽講座」は机と椅子を並べて作品を読み解いたりするそうですが、今回は夏休み期間ということで体験型ワークショップでの実施となりました。参加者は小学生2名を含む13名。会場となる、ふれあいルームを舞台に見立て、L字型に席が設置されています。自分には縁遠いと思っていた能の世界が一気に身近になりました。
まずは石黒さんによる、シテ、ワキ、アイといった基本的な用語の解説。その後、いよいよ本物の能面をつけた実演となります。演目「黒塚」の「身を苦しむる悲しさよ」というフレーズを「みをくるしむウー、かなしさよーオーオー」と抑揚をつけてお手本を示す石黒さん。悲しみをたたえた女の視線は空を切り、地団太を踏んで睨みつける。手のひらは眉毛のあたりに置いて、涙をすくうように。その表現ひとつひとつに意味があります。
「能は舞う方も見る方も非日常。それを大いに楽しんでいただきたいです」という石黒さんの言葉が印象的でした。


多彩なテーマが用意された講座やプログラム。今回訪れたスポットのほかにも学びの空間として、阪大中之島センターや関西大学 中之島センター、大阪芸大ほたるまちキャンパスなど、中之島には各大学のサテライト教室が点在しています。夕方に開講するプログラムの充実ぶりや、バラエティ豊かな講座内容は、人や企業が集まる中之島ならでは。ぜひみなさんものぞいてみてくださいね!
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※開講プログラムの最新スケジュールは、各スポットのURLページにてご確認ください。

◆アイ・スポット(まちづくりの情報発信施設)
所在地 大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋odona2階
TEL 06-4866-6803
URL http://www.city.osaka.lg.jp/keikakuchosei/page/0000018184.html

◆アートエリアB1
所在地 京阪電車中之島線「なにわ橋駅」地下1階コンコース
TEL 06-6226-4006
URL http://www.artarea-b1.jp/

◆大阪府立中之島図書館
所在地 大阪市北区中之島1-2-10
問合せ 06-6203-0474(代表)
URL http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/

 

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