中之島に架かる常安橋から、なにわ筋沿いを南に歩くこと約5分。江戸堀のオフィス街の谷間に「武蔵野」はあります。創業40年。先代は蕎麦・うどん・丼物を出す食堂風の店構えでしたが、2代目の店主・高地潤治郎さんが切り盛りする現在は、蕎麦を中心としたお店として営業しています。
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蕎麦は、良質な味と香りで知られる茨城県常陸秋蕎麦を使った、石臼挽きの二八蕎麦。素朴な風味を生かした玄挽き蕎麦と、ほのかな甘みが味わえる丸抜き挽き蕎麦の2種類から選べます。上品な鰹だしで一気にすするもよし、蕎麦の風味を引き立てる岩塩をパラリとかけていただくもよし。味には細部まで気を配りつつ、気取ることなくボリュームはしっかり、が武蔵野流です。
そして、蕎麦と同様に高地さんが力を注いでいるのが野菜料理。各地から取り寄せる野菜の中でも特にこだわりを感じるのが、大阪は河南にある農家、岩元さんの畑で採れた野菜です。手間隙惜しまず無農薬有機栽培され、岩元さんの研究熱心が高じて種類も豊富なのだとか。作り手の顔が見える野菜がふんだんに使われた料理は、どれも和を基調とした優しい味で、ふだんよりもゆっくり味わいたくなります。 |
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そんな高地さんのこだわりの集大成が、月2回(毎月第3木曜と翌金曜の夜)行われる「蕎麦の会」(要予約)。好評につき毎回満員御礼となるこのイベントでは、月替わりのオリジナル蕎麦会席とお酒(飲み放題)をじっくり楽しむことができます。
蕎麦会席は、前菜から蕎麦のデザート、そして蕎麦茶までの全12品。まずは2種の蕎麦(石臼挽きの細挽き・荒挽き)を堪能したのち、旬野菜の一品料理へ。席ごとに置かれた敷紙には本日のお品書きが書いてありますが、中には野菜の名前のみ記されている品もあります。そんなときは料理が運ばれてくるまで“どんな料理だろう?”と、あれこれ想像するのも楽しみ方のひとつ。この野菜料理をお目当てに、お店へ足を運ぶ女性客も少なくありません。
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また、会席料理と一緒にいただけるお酒(焼酎と日本酒の月替わり)も「蕎麦の会」の醍醐味。取材時は焼酎の飲み放題となり、蕎麦・芋・麦・米・黒糖・泡盛など約80種の焼酎が並んでいました。
「蕎麦の会」以外の夜は、週2日(木・金)のみの限定営業となります(他の日は食材や器の探求・食べ歩き・図書館通いなどをしているそうです)。若い人に、美味しい蕎麦と、太陽や土の香りのする野菜をたくさん食べて欲しいという気持ちで始めたという高地さん。そんな若き店主の人柄を反映したアットホームな雰囲気も、このお店の隠し味です。
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当店では、ほとんどの野菜を往復3時間強かけて(収穫時間を合わせると5時間強)河南の岩元さんの畑に採りに行っております。私も畑で色々な葉や野菜をかじり、その味でメニューを考えて座り込むこともしばしば。蕎麦はもちろんのこと、そんな野菜をたっぷり使った、シンプルな素材の味で食する料理をご賞味ください。
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