中之島の右岸を東横堀川沿いに南へ。高麗橋のすぐ傍の小さな建物で「カシミール」はひっそりと営業しています。
「ひっそり」とはいえ、 何年も通うリピーターや、遠方から訪れるお客さんも多く、お昼時には行列ができるほどの人気店です。
魅惑的なスパイスの香りに鼻腔をくすぐられながら店内へ入ると 厨房を囲むL字のカウンターの中から、オーナーの後藤さんが出迎えてくださいました。
もともと「一(イチ)カレー好き」という後藤さん。嵩じてこの道に入り、
「日本人だからこそ作れる、オリジナルのカレー作りを」と、孤軍奮闘。
アメ村から堀江へ、そして北浜へと、移転しながら、カレー専門店を営むこと約15年、
「80歳までカレー屋をやりたい。」と顔をほころばせます。
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カシミールのカレーは一皿一皿丁寧に作られています。
スパイスの配合や、素材に火を通すにも、適した時間がそれぞれ異なるため
手間や時間がかかっても、一人前ずつ供すのがポリシーなのだそう。
野菜の旨みと、新鮮なスパイスから成るベースは、とろみづけに小麦粉が
一切使われておらず、具材の味をしっかりと生かしています。
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例えば「ほうれん草とチーズのカレー」は、インド料理屋さんで見かけるような
ペースト状のものとは異なり、ほうれん草の元の形状がわかる程度に煮込まれています。
茄子は瑞々しく歯ごたえがあり、サツマイモはほっこりと甘く、
トマトの甘みが辛さを引き立て、チーズがコクを出し、
豆腐のマイルドな口当たりが辛味を緩和させ、味の変化を楽しむことができます。
(※具材は季節などにより変ります。)
こだわりのお米は白米か玄米かの選択ができ、オニオンやにんじんの自家製ピクルスが
箸休めに置いてあります。
一枚のお皿の上に、体にいいもの、体が必要としているものが、ぎゅっと凝縮されている、
そんなカレーライスなのです。
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「カレー職人」と呼ぶにふさわしい、オーナーの後藤さん。
「美味しいカレーライスを作るコツ」を伺うと、「特別なものは使ってないですよ。
気持ちです。」とのお返事。
どうやら後藤さんのカレーへの情熱が「カシミール」のカレーライスの
究極のスパイスになっているようです。
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